2020年の年明けは、人類が未だ遭遇したことのなかった「新型」コロナウィルスによる感染症が全世界を震撼させました。そのころブラジル大統領は、これを「単なる風邪だ！」と宣言し世界中の顰蹙を買いました。実際に人口２億人強のこの国ですでに累計で68万人もの人が亡くなっていますので、顰蹙では済まない事態です。しかし人口100万人あたりの死者数は3,200人程度で、アメリカの3,150人と大差ありません。

四方を海に囲まれたということであれば、オーストラリアの538人や日本の312人は「地の利」の恩恵を受けているということでしょう。（イギリスはユーロトンネルで欧州大陸と陸続きです。）

　インドの実態は検証不能ではありますが、驚異的です。一説にはイベルメクチンによって「治療」したと言われています。１錠あたりのコストは１ドル程度です。他方ワクチンは接種１回あたり20ドル程度なので、日本では莫大な税金が投入されたことがわかります。これまでに延べ３億回接種されたとすると、7,500億円ほどになります。この金額には接種にかかわる人件費、輸送費、接種券の印刷・郵送費・事務経費などは含まれていません。

　2020年度の日本の国家予算が100兆円規模であるのに対し、コロナ関連予算は77兆円でした。しかし医療関係に使われた金額は5兆円程度です。一人当たり一律10万円の交付金だけでも12兆円を超えます。残りは持続化給付金、地方創生、中小企業対策などに使われています。もはや「コロナ関連予算」は「巨大産業」になってしまっているというのが現状です。

　主治医によれば、「すべての風邪はコロナウィルス感染症」だそうですが、今回の「新型コロナウィルス」は新種のため、良くわかっていなかったのだそうです。新型コロナウィルス感染症も「風邪の一種」であることに変わりはないのですが、古来より「風邪は万病のもと」と言われています。そして恐ろしいことに効果的な予防法、治療法が未だ以って確立されていない「難病」です。せいぜいカロナールを飲んで寝ているくらいしか打つ手がありません。「高が風邪、然れど風邪」です。そしてどのようにしてこの「コロナ騒動」を収束させていくのか、課題は多いと思います。まさか、「コロナ産業救済給付金」という予算が現れたりして…。

注：　人ひとりの命の重さは地球より重いと考えていて、日本でこれまでに亡くなった約4万人の命が「少なくて」良かったとは考えていません。また人口減少傾向にある日本においては、若者の死亡率や後遺症など今後の課題が山積していると考えています。